太陽光発電における
サステナビリティの取り組み事例

レノバは、太陽光発電所の設計・建設における、地域の周辺環境等への影響を最小限にとどめることを重視しています。建設や運転に伴って生じる廃棄物・排出物を可能な限り少なくし、リサイクルを推進することで、環境負荷の低減を図っています。
また、事業を推進する過程においては、地域との共存共栄の実現を目指しています。そのために、対話を通じて、地域のみなさまの要望をしっかりと理解することが大事だと考えています。

カーボンニュートラルの
実現に向けた取り組み

太陽光発電は、太陽光のエネルギーのみを利用して発電するので、CO2を排出しないエネルギーです。
発電に伴うその他の廃棄物や、排水、騒音、振動なども発生しません。
レノバは、太陽光発電によって生み出されたグリーンな電気の供給により、2050年カーボンニュートラル目標の実現に貢献します。

  • 地球・地域の環境に対する取り組み

    地域の環境維持

    当社は、発電所の建設によって発生する地域環境への負荷を可能な限り少なくするための取り組みを推進しています。
    発電所用地の自然をできる限り残すために、土地の形状を最大限活かして設計しています。軽米西・東ソーラー発電所では、山の斜面の形状をそのまま活かして建設した結果、外周フェンスの全長が軽米東では28キロ、軽米西では18キロにも及び、面積が日本最大級の太陽光発電所となりました。また、森林伐採を極力抑えたことで、残地森林率は50%近くになりました。
    その他の発電所でも、元々の自然・地形をできる限り活かした設計・建築をしています。
    これらは、地域の自然の恵みをいただいて発電事業を行っているという当社の基本的な考え方を反映した取り組みです。

    元々の地形を活かしたパネル配置(軽米西・東ソーラー)

    環境負荷の低減

    自然・地形をできる限り活かすという当社の方針は、結果的に工事量・造成量の最小化に繋がります。それにより、工事用重機の稼働を減らすことになり、重機の稼働により生じるCO2などの環境負荷を低減にも繋がっています。
    また、元々の自然・地形を最大限活かすことは、台風や大雨などの自然災害による被害の最小化にも繋がっています。例えば九州地方に大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」の際も、大津ソーラー、九重ソーラーの一部に被害が生じましたが、事業に影響はない範囲にとどまりました。

    太陽光発電設備の
    廃棄費用の積み立て

    運転期間終了後に太陽光発電設備を廃棄するための費用を、法令を遵守して積立てており、適切な処理が行えるように準備を進めています。

    地形を活かしたパネル配置

  • 循環型社会実現に向けた取り組み

    可能な限り元々の地形を活かした工事により、発電所の建設に伴い生じる土砂や伐採木を最小限にとどめることに繋がっています。その結果、土砂や伐採木の廃棄量を可能な限り少なくする取り組みを推進しています。
    軽米西・東、那須烏山、大津、人吉の各太陽光発電所のように、山の斜面に建設する場合には元々の地形をできるだけ活かし、調整池の設置以外の造成を可能な範囲で低減しています。造成で生じた土砂・土石は、調整池の堰堤に利用(ダブルウォール工法を採用)したり、壁面に利用(ブロックノン工法)したり、構内での再利用を推進しています。

    ダブルウォール工法の堰堤(軽米西・東ソーラー)

    ブロックノン工法の壁面(軽米西・東ソーラー)

  • 生物多様性保全に向けた取り組み

    当社は太陽光発電所の建設に伴う地域の生態系への影響を最小限にとどめるための取り組みを推進しています。
    各発電所の建設工事前には、各県のレッドデータブック記載の希少植物を構内から構外森林へ移植するなどの保全活動を実施しています。
    那須塩原ソーラー発電所では、オオタカの営巣地がある可能性を考慮し、開発前の1年間、月1回の自然環境委員会を開催しました。また、建設工事前に県からの指導の下、野鳥の会栃木支部や学術研究者などの専門家・有識者から野生生物や希少生物保護についてのアドバイスを得ながら事業を進めました。オオタカを保護するために、営巣時期が終わった後に建設工事を開始し、構内にヘビ・トカゲハウスを設置するなど、生態系の保護に努めています。
    四日市ソーラー発電所では、専門家と共に、発電所に隣接してビオトープを設置し、現地に生息する希少な生物を保護しました。地域の皆さまとともに移植活動を実施し、生態系の維持に努めています。

    希少生物保護のためのビオトープ(四日市ソーラー)

  • 地域の方々との真摯なコミュニケーション / 地域社会への貢献

    対話を通じて、地域の皆さまの要望をお伺いすることで、安全・安心な発電所の建設を行っています。また、発電所の建設・運営にあたっては、地元企業に業務を依頼するなど、地域雇用の創出や地域経済の活性化に貢献しています。

  • 地域への歴史・文化・賑わいへの
    貢献活動

    発電所を活用した子どもたちの環境学習にも貢献しています。軽米西・東ソーラー発電所では、見学施設「ミレットパーク・ソーラー館」の設置に協力しました。地域の中高生向けに環境学習の機会を提供しています。また富津ソーラー発電所では、社会科見学の受け入れを行っています。

    千葉県内の学校や地域団体等の環境学習を支援する『ちば環境学習応援団』に、富津ソーラー発電所として登録し、発電所に隣接設置されている展望台や展示パネル等を活用し、40MWソーラー発電所の広大さを実感していただきながら、再生可能エネルギーの学習講座を実施しています。

    また、発電所各地域の祭りやマラソン大会等のイベントに協賛・参加することで、地域の皆さまとの絆を深めています。

    軽米西・東ソーラーでの環境学習

    富津ソーラーでの環境学習