風力発電
風力発電は、風のエネルギーを利用して発電します。
風力発電にはこれまで日本で多く設置されてきた「陸上風力発電」と、これからの導入が期待されている「洋上風力発電」があります。
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風力発電の特徴
風力発電は、世界的に導入が進んでおり、再生可能エネルギーによる発電量の約半分を担っています。日本では2012年の固定価格買取制度の施行から、陸上風力発電の導入が進められてきました。2019年には「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)」が施行されたことにより、今後多くの洋上風力発電所の設置が見込まれます。
発電には一定の風速が求められ、風が弱い時や台風のように強風の際には発電ができませんが、 昼夜問わず発電可能な、効率のよい発電方式です。 -
風力発電のしくみ
風力発電は、風のエネルギーを風車のブレード(翼)で受け、その回転運動によるエネルギーを電気エネルギーに変換する発電方式です。一般的なものでは、ブレードの回転をナセル(主要部品や機器を格納する部位)の中にある増速機で回転数を増速させ、その回転で発電機作動させて電気をつくるという構造になっています。風車は大型になるほど発電効率が上がるため、世界では大型の風車の開発が進められています。近年開発されている大型の風車は、ブレードの最高到達点が陸上に設置されるものでは130m、洋上に設置されるものでは200mを超えるものがあります。